HP用に1曲、作曲方法の例として曲を1コーラス作成してみました。
あくまで一例ですが、なんとなく曲ができていく過程を知っていただければと思います。
1. 風景描写を決めてみる
夜に作曲していましたが、なんとなくたまたま想像したのが、
『夜の街』『夜景』『ドライブ』
この3ワードでした。
ここで
・曲のジャンルを大まかに決める
→ 夜のドライブ的かっこよさを表現したい→Funk, R&Bなどが連想
・ある程度のダークさとまったりながらの疾走感
このようなテーマが決まりました。
2. 明るい暗いと世界観を決める
次にメジャーマイナーや空間系などの空気感を決めます。
「夜なので暗めのマイナーコード主体、空気感はドライブの密室感でドライ方向」とします。
・可能であれば国や音の雰囲気を大まかに決めます。
※これによりスケールや音色が決まります
→国はどこでもいいですが、なんとなく都会、ニューヨークを連想しました
「アーバンなオシャレ感をプラスしたい」
「テンション使う、メジャーセブンスやナインスを活用」
「オシャレな夜の感じ、ファンクやR&Bでエレクトリックピアノを使用」
このような方向性に決めます。
「コツ」
ここでテーマをしっかりと決めておくと世界観がブレず曲作りがスムーズにいくことが多いです。
途中で変えたくなった場合は、またテーマや世界観を修正してもよいです。
3. リズム感を決める
世界観が決まったところで、最初にビート感を決めていきます。
・ある程度の疾走感を出すことを狙います
→ 4つ打ちリズムかFunk的16ビートリズムを連想
・これによりグルーヴもある程度決めていきます
→Funkなので横ノリ重視。ビート感を強調する
→ 必要であればループ素材やMIDIグルーヴデータを活用
今回は4つ打ち裏打ちハイハットリズムにしました。
「コツ」
BPM(曲のテンポ)に関しては、自分が気持ちいいところで最初は決めます。曲ができていくうちに変更していっても構いません。
4. 代表的簡単な2~4つコードの進行を使って基本パターンを作る
次にコード感を決めていきます。
よく使われるコード進行を利用してみます
Maroon5「This Love」という曲のサビのコード進行にしました。
・トライアドコードで打ち込むとこうなります。
※音色はエレクトリックピアノで行なっています
・これにテンションを加えオシャレにしていきます
・更にコードに変化を加えます
となりました。
次にこのコードに対してリズムをのせていきます
「コツ」
ベタに打ち込むとノリが出ませんね。ここでベースをノリのあるフレーズに変えていきます。
これでドラム・ベース・エレクトリックピアノによる簡単なオケができました。
5. 簡単なオケができたら鼻歌をのせてみる
次に、先ほど作成したオケに歌をのせていきます。鼻歌で思いついたメロディをピアノの音で打ち込んでみました。
「コツ」
メロディが思い浮かばない場合は、オケを何度も再生しながら適当に鼻歌をのせていきましょう。そのうち気持ちよくハマってくれるメロディが出てくることも多いです。それでも出てこない場合はコード進行を変えてみましょう。
6. のせた音階に適当な歌詞をつけてみる
次に歌詞を考えていきます。「1.」で決めた世界観に沿って、メロディに当てはまる言葉を選定していきます。
歌詞ができたら実際にその歌詞で歌って録音してみます
※先ほどのキーでは音程が高すぎて歌えないため、キーを下げました
「コツ」
歌に対する符割を合わせ歌詞の物語を作りましょう。
この時に歌詞でメロディが変わることもあります。ある程度歌詞に合わせて柔軟に考えましょう。
これで曲のサビの大枠が完成しました。
7. この先展開したい場合は同じ理論でAメロ、Bメロ、サビを考える
次にAメロを考えていきます。
今回はできるだけ簡略化するため、Aメロは2コードにしました。
・サビのコードを間引いた2コードに
Aメロに対してもサビと同じように、メロディと歌詞をつけていきます。
8. その後、サビAメロと同じコード進行でイントロとアウトロを考察する
イントロはAメロのコード進行に沿って雰囲気を出しました
アウトロはサビ進行とサビのギターを活かし、その他を間引いて作りました。
全てができたら、いろいろな楽器をアレンジし、1曲として完成させます。
ざっくりと完成した結果はこちらです!!!
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一例としてこういった作曲方法で制作してみました。作曲ではこれ以外にもいろいろな方法があります。皆さんもいろいろな方法で作曲を楽しんでください!